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「中医学」「養生」って?
からだが喜ぶ、
養生食とは

「中医学」「養生」って?からだが喜ぶ、養生食とは

「中医学」「養生」って?からだが喜ぶ、養生食とは

三千年の歴史と中医学の智慧

中国における医学の歴史は三千年以上前にさかのぼり、周王朝の時代、医職制度が設けられ、食医が王の健康管理を担ったとされています。神農民族による生薬の効果の研究は五千年前に遡り、「神農は一日に百草を嘗め、七十の毒に当たった」と言い伝えられています。

三千年の歴史と中医学の智慧 三千年の歴史と中医学の智慧

中国伝統医学では未病とは「病気に向かう状態」をいい、半健康状態を言います。西洋医学では病気になり、病名がついて治療がはじまりますが、中医学では「未病」の段階での健康へ回復する治療の臨床経験の積み重ねが2500年にも及んでいます。顕微鏡も麻酔もない古代では身体の内側にある病気を開けてみることは出来ません。そこで古代中国の医家達は身体表面に現れる症状を四診(望診・聞診・問診・切診)という方法で患者の状態をくまなく観察しました。
人から発せられる呼吸・音声・匂い・寒熱・色・情緒・動き・体形など様々な情報を収集し、患者がどのような体質に傾いているかを調べ、そして治療方法を確立していきました。この伝統中医学には「人を生かす治療方法」があるからこそ、三千年という長い年月にも淘汰されることなく、今でも伝承し続いているのです。

三千年の歴史と中医学の智慧 三千年の歴史と中医学の智慧

薬の基本となる薬性理論は、古代の医家達は食物が身体にもたらす性質を4段階に分け「四性」とし、食物の味覚を5種に分類し「五味」としました。そして「四性」「五味」の薬効がどこにもたらされるのかを「帰経」で表わしています。
不調になった身体の状態に合わせてこの薬性理論に沿った薬や食物で陰陽のバランスを取り、心とからだを健康に導いていきます。

三千年の歴史と中医学の智慧

中医学には「薬食同源」という考え方があります。未病を改善することを目的とした食事を近年では「薬膳」と呼びますが、この「薬膳」は半健康状態を健康に促進するために活用されています。
また、薬膳には「食養」と「食療」の二通りの薬膳があります。まだ不調を感じていないときは「食養」で健康促進をし、不調を感じたときは「食療」で治療をしていきます。
この「中医学」の考えをもとに、自分の体質や季節に合った食べ物を取り入れた「薬膳」をすることが近年では重要視されてきています。

病気にならないからだ作り 病気にならないからだ作り

病気にならない
からだ作り

中医学では、人体は「気」・「血」・「津液(しんえき)」という3つの要素から成り立ち、これらが全身に絶え間なく循環している状態を健康と考えます。私たちの身体は食事の不摂生や生活の乱れ、学校や職場でのストレス、季節などの影響によって、これらが不足したり滞ったりして半健康状態になります。薬膳の養生食を通じて、半健康状態な身体を健康な状態に戻していくこと、つまり未病予防が重要視される時代になりました。

季節・二十四節気を味わう 季節・二十四節気を味わう

季節・二十四節気を
味わう

また中医学では、季節による天候の変化が人体に影響をもたらすと考えられています。夏は暑くて汗をかきますし、冬は寒くて体がギュッと縮こまり「気血津液」の流れが悪くなります。季節に適した食材を養生食としていただくことで、時節によって起こりやすい不調を未然に防ぐことができます。

季節・二十四節気を味わう

たとえば、「春」は冬に溜まった体内の毒素を出すために山野草の春の息吹をいただき、「夏」は暑さから身を守るために緑豆やニガウリ、タコなどの体を冷やす食材を摂ります。草木が枯れる「秋」はからだも乾燥しますから、白木耳や山芋、梨などの肌を潤す食材を食します。「冬」は一番重要で生きるエネルギーを蓄える季節で黒木耳などの黒色の食物や、黒胡麻などの種実類、殻に覆われた貝、蟹、卵などを摂り命の源を貯金をしつつ、身体を温める海老やニラ、胡桃や香辛料なども一緒に摂ります。また一年を二十四に分けた「二十四節気」を使って食材を選ぶとより良い養生が出来るでしょう。

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